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2009.11.30 *Mon*

*短編06 「お前と俺と、二人だけの秘密」*

これを渡すと、お前はどんな顔をするだろう。


*短編06 「お前と俺と、二人だけの秘密」*


お前とあの場所で出会ってどのくらいだろう。
俺が闇の住人だと言っても反応がなくておもしろかった。
まぁ…黒い翼を持ってるんだ。どんな奴でもわかる、か。

俺はイシュ。
闇の楽園のリーダーの息子。これはまだあいつには言ってない。
闇の楽園では皆が知っている事だから、説明するタイミングがわからなかった。
でもたぶん、あいつは知らない。あの様子では…ホントに知らないな。


「闇の楽園」では常に夜だった。
赤い月と、青い月の2つがこの世界を照らしていた。
だが、1年に1度だけ、この世界に光が注ぐ日があった。
その日に「光の園」のリーダーと会合が開かれる決まりだった。


「イシュ王子。もうすぐ光の園との会合の日です。今回から王子も出席の予定です。もちろん覚えてますよね?」

こいつは俺の側近のカリム。
俺が生まれた時から俺の身の回りの世話から勉強、剣術、魔術…ありとあらゆることをカリムから習った。
先生というよりも、兄貴という感じだった。

「あぁ。忘れた。」

覚えていたが、正直、めんどくさかった。
俺は堅苦しいものがキライだった。なんでもかんでも「しきたり」という言葉で締め付けられるのがイヤだった。

「そんな事言って…ダークレスト様に怒られますよ。」

闇の楽園では珍しい金髪の髪で、背は俺よりも頭1つ分高かった。
男の俺から見てもいい身体つきをしていた。
密かに時期リーダー候補に名前が挙がっていた。俺もそれには賛成だった。
頭もいいし。人当たりもよかった。

「カリムも出るんだろ?親父と一緒に。だったら俺がいなくても別に問題ないだろ。」

めんどくさい、という理由もあったが、今は「光」と「闇」という関係がイヤだった。
それは…あいつのせい、だろうな。
あいつのせいで光の園のイメージが変わった。もっと知りたいと思った。

「そうはいきません。あなたは時期ダークレスト。この世界を支える存在。そろそろ自覚を持っていただかないと…」

「あぁ~もう、わかったわかった。覚えておくよ」

そう言うと俺は部屋にある大きな窓から外へ向かって飛び出した。

「あ!イシュ王子!!まだお話は終わってません!!」

カリムが何か叫んでたようだったが、俺は気にしないで部屋から離れた。
俺が唯一、カリムに勝てるのが飛空術。俺に追いつける奴はいなかった。


今日は赤い月がやたらキレイだった。赤い月が特に輝く日は「灯の鳥」が召喚された証拠だった。
アレはいいよな。どの種族にも属さない。自由だ。


俺は秘密の場所にたどり着いた。
「闇の楽園」と「光の園」が最初に重なる空間。
風の強い日や、空間が不安定な日には光が少し差し込める場所。

「ふぅ…。」

最近ここに来る回数が増えたような気がする。
前は光があまり好きじゃなかった。眩しくて。落ち着かなかった。
でも今は違う。

「次期ダークレスト、か。」

幼い頃からリーダーになるための知識や、決まり事を覚えてきた。
でも俺のまわりにはそんなこと気にしないで接してくれる奴らがたくさんいた。正直、救われた。
カリムもそのうちの1人だった。直接言ったことはないが。

少し強い風が横からブワッと吹いた。黒い長い髪がなびいた。
俺は少し目線を風の方に移した。
闇の楽園では珍しい草花がサワサワと揺れていた。ここは光が入るから草花が育つ、か。
あいつの国では草花であふれているって言ってたな。

「見てみたい、な。いつか。」

その時、一筋の光がイシュを照らした。

「…っ。」

さすがに眩しくて左手で光をさえぎった。
その時、俺の目に入ってきたのは自分の小指にあった指輪だった。

闇の住人が生まれる時には必ず「闇の楽園」の象徴の紅い石のついた指輪を持って生まれる。
デザインや、石の大きさは個人で違うが、必ず指輪は一緒に存在する。
その指輪は「戒めや、暴走する力の抑制」のためにあると聞いた。

俺のは象徴の石が指輪の中にぐるりと並んでいた。
だからパッと見はただの金の指輪だった。

「結婚指輪」というのはこの世界にもあった。
ただ違うのはお互いの指輪を交換することだった。
そして2つの月の光を浴びて金や銀だった部分も全て紅い色に変わる。
これがこの世界での指輪交換。


これを渡すと、お前はどんな顔をするだろう。


俺を次の会合に出すという事は、親父が引退する日も近いという事だろう。
もう簡単に会えなくなる、な。
カリムにバレるのも時間の問題だろう。
見張りの数や、「光の園」へ戦をしかけようという考えの者達も少ないが存在する。

次に会った時にこの指輪を渡そう。


これは「お前と俺と、二人だけの秘密」

09.1.7 少し修正

----------あとがき----------

ダークレストサイドのお話です。




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2009.11.29 *Sun*

*短編05 「この祈り 天に届くか」*

あなたの代わりに私が守る。


*短編05 「この祈り 天に届くか」*

あたしは「金月亜矢乃(きんつき あやの)」15才。高校に入学してまだ1週間。
学校の場所、行き方、教室の場所、自分の席、同じクラスの人の顔。
少し覚えたぐらいだった。

それは急な出来事だった。
昨日までは、今日の朝までは普通の日々だったのに。
夜に一変した。

あたしは見るものもなく、録画してあったドラマをみていた。
歌なんか歌いながら。

そこに一本の電話が鳴る。

「はい。金月です。」

「こちらは幹病院です。すぐに来てください。お父さんの意識がないんです!!」

呼吸が止まった。体温もきっと、下がってた。背中に冷たいものを感じた。

「お母さん!!今病院から電話あった!!お父さんが運ばれたって!意識ないって!!」

お風呂に入っていた母親に言うと

「大丈夫やって。大層なこと言ってるけど、お酒でも飲みすぎただけやろ。
 入院とかになったらいるやろうから、着替えとか持って行こうか。」

そう。その日父親は会社の同僚とスナックにお酒を飲みに行っていたのだ。
母は平然としていた。でも、あたしは、凄くドキドキしてた。

それから家を出るまでに何度病院から電話があったのか、覚えてない。
それぐらい、電話は鳴り続けた。

家から30分ぐらいの距離にその病院はあった。
車の中では気楽な会話してたかな。記憶にも残ってないような会話。

病院で見たのは。


冷たくなった父親。


あの光景だけは、ずっと忘れない。
あの冷たくなった父親の体の冷たさ。忘れない。
眠ってるようにしか見えない。でも、呼吸は聞こえない。

電気ショック、何度もしたんだって。
でも病院に運ばれてきた時には、もう意識なかったんだって。

「悲しみが深すぎると、涙が出ないんです。」

そんな言葉を聞いたことがあった。ウソだと思ってた。
でも、今、涙が出ない。
信じられない気持ちと、ウソでしょ?!という気持ち。悪い夢でしょ?!という気持ち。
どれもあった。
でも1番の感情は、ただ呆然。唖然。何も出来ない。
だた、冷たくなった体を必死にさそるだけ。あったかくなるようにって。
冷たくなった手をあたためるかのような気持ち。
でも、あたしの手の体温すら下がっていくような冷たさ。

軽い気持ちだった。
もう、お父さん何してんのよ~って、そういう風景を想像してた。
明日になればまた玄関先で
「行ってらっしゃい。気をつけて行くんやで」という言葉を聞いて学校に行く。
そんな光景だと思ってたのに。


それからは、よく覚えてない。
帰りの車の中で母親と何を会話したのか。ホントに覚えてなかった。
あの時、母はどんな気持ちだったんだろう。

お通夜。お葬式。

色んな人が来てくれた。でも、誰が来たかなんて覚えてない。
顔すら、見ても見えてない。音も、なかった。

「世界から音が消えたかのような」

言葉はキレイだけど。実際は何もない。空間と動く物体。あたしという存在。

なんで、あたしはここにいるんだろう。
なんで、あたしは父の棺おけの前にいるんだろう。
なんで、こんなことになったんだろう。

みんながあたしの事をはげましてくれた。と、思う。
でも、そんな言葉、耳に入ってなかった。
鼻につくお線香の香り。菊の花の香り。イヤな空間だった。それだけ。


沈んでばかりもいられなかった。
あたしには、体が不自由な母がいる。年老いた祖母もいる。
父の変わりにあたしが支えないと。そんな気持ちだけだった。
今のあたしには何も出来ないけど、支えになることは出来る。


月日が少し経った頃。

母親は
「なんで私の父親なんだろう」とか、思わないの?と、聞いてきた。

そんなの、その日のうちに思った。
世間では仲の悪い親子、親の事がキライだと言ってる人、家に帰らない子供があふれてるのに。
大好きで。父も、母も、祖母も、家も。大好きでしかたのないあたしなの?って何度も思った。
今でもこれは夢なんじゃないのかな、って思ってるのに。
いつもの時間になったら「ただいま~」って言いながら帰ってくる父親の姿が見えるのに。
でも、これが現実。

狭い家のはずなのに。広い。こんなにも広かったのか、そう思うと怒るのかな。
それだけ存在は大きかった。

まだ、早すぎだよ。
もっと教えてほしい事もあったのに。
卒業式に袴姿、見てほしかった。
成人式、振袖姿見てほしかった。
結婚式でバージンロード一緒に歩きたかった。
孫の姿を見てほしかった。抱いてほしかった。

あたま、なでてほしかった。

あたしが何かいい成果をあげると、必ず頭をなでてくれた。
何かあると、必ずあたしの好きなケーキを買ってきてくれた。

大好きだった。
これは、ずっとかわらない。




「亜矢乃~おはよ~…」
「おはよ~ねぇねぇ課題した??」

やっと平穏な日々が戻ってきた。表だけでも。
傷口を心配するかのような接し方は、あたしの傷口には痛いだけだった。
普通に、されるのが心地よかった。

あたしは「あの日」から毎日していることがある。
父のお墓のあるお寺の前を通る時は必ず「行ってきます」「ただいま」「父」と、心の中で呟いている。
最初は見るのも、お墓のあるお寺の前を通るのもイヤだった。
でも、いつからか話かけるようになっていた。

見えなくても「存在」は感じる。最初はそれが怖かったけど。
そんなこと言うと、怒るかな??

父に願うのは1つだけ。

『母をお守りください。あたしはなんとか、なる。体の不自由な母をお守りください』


この祈り 天に届くか。



そして「神崎 葵」と出会うのは、この少し後のお話。


07.10.2

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2009.11.29 *Sun*

*短編04 「次に会ったときは、敵。でも、あなたとなら死すら怖くない。」*

ただ、あなたに興味がある

*短編04 「次に会ったときは、敵。でも、あなたとなら死すら怖くない。」*

光の園。あらゆる空間の陽の部分を管理する場所。種族に関係なく、生前の行いで良い事をした者が来れるとされる。
待機の間。多くの者がここで来世の生まれ変わりを待つ場所。
闇の楽園。陰の部分を管理する場所。生前、悪い事をして生まれ変わることが許されない者が来るとされる。


私は元は「人」という種族だった。どういうわけか、光の園に行くことが許された。名前はリーツ。
あなたは現・闇の楽園のリーダーの息子。名はイシュ。闇の楽園であなたを知らない者はいない。


私はどこかで休みたかった。今日は久しぶりの遠出で。少し疲れていた。
エルフという種族の国で最近、緑が枯れていくという現象が起きているみたいで、今日はその調査。
原因は、よくわからなかった。でもおかしな物は発見した。
森の中心に何か、イヤな感じのものを見つけた。今の私の力では排除する事は出来ない。

「上の人に言わないと…誰があんなもの…」

まだホントの見習い。何も出来ない。困ってる人たちを見つけても何も。
ただ見守るだけ。

「早く、困ってる人を助けれるような力がほしい。」

力が増すと羽も4枚になるんだって。私にはまだ小さい羽が2枚だけ。

「やるぞ!」


………、とは言っても、そろそろ体力が尽きそうなのはホントだった。
少し遠いとは聞いてたけど…まぁ、もう帰り道だし。
とにかく、どこかで休もう…ここで力尽きたら無駄になっちゃう。

「それにしても、いい天気だなぁ~」

季節は夏。快晴そのものだった。
そして目の前に広がるのは辺り一面が海。生前に海なんて見たこともなかったな。
浅いところでは下の珊瑚が見える。
海の香りも好き。
気持ちよさそうに飛ぶ鳥達。クジラの群れもいる。

「どっかに陸はないかな。止まれるだけでいいんだけどなぁ。」

辺りを見回す。向こうの水平線のところに陸が見えた。
今の私にはまさにオアシス。
さっそく向かった。ヘロヘロになりながら。我ながら、体力ないな…。


目の前に島が近づいてきた頃。
島から何か光るものが私めがけて飛んできた。

「えっ?!!」

思わず、反射的にかがんで避けた。私の頭の髪をかすめて何かは通り過ぎていった。

「な、何?今のは…(ドキドキ)」

島の方を見ても何もなかった。少し、鳥が騒いではいたけど。
狩り、とかかな。

「それにしたって、ちゃんと狙えっていうの。私に当たるじゃん。…て、私は見えないんだっけ。」

生きてる人には見えないんだって。
動物達は気配でわかるんだって。何か感じるのかな。
エルフさん達は神様に近い気質があるから見えるらしい。

とりあえず、私はその島に向かった。やっと羽を休めることが出来る。

その時、何かブーンという音がした。そう思った次の瞬間。
背中に痛みを感じたと思ったら体中にロープが巻きついていた。

「これは…羽類捕獲ヒモ?!!」

そう。さっきのあれはやっぱり私を狙ったものだったようだ。
先端にブーメランのような物が付いているようだった。投げ主のところへ戻ってきたのか。

すっかり油断してた。

羽にもロープが絡まって飛ぶことが出来なくて私は落下し始めた。
顔にあたる木の枝、葉っぱ。クモの巣が体につく感覚もあった。
そして土の地面にたどり着いた。

ドスン…!!!

私は右肩から落下した。

「痛っ…」

ほんと、土でよかった…。骨まで折れてなさそうだったし。
私は体をなんとか起こそうとしてみた。

「よっ……っ…はぁ…無理かぁ…」

体力もないし。なんか、もういいかって気になってた。
仰向けのまま、空を眺めた。葉っぱの隙間から太陽の光が注いでてキレイだった。




「…ギャァア!!!……」

「…(ドキッ)??!!!」

私の頭の上の方から何か悲鳴のようなものが聞こえた。
それは、聞くには耐えにくいイヤな声だった。
何が起こってるんだろう。心臓が…ドキドキする。でも体に力が入らない。


「ずいぶん、余裕だな。捕まっておきながら。…好きにしろってことか?」

枯葉を踏む音が近づいて来てるのがわかった。
さっき悲鳴が聞こえた方角からみたい。

「だ、誰?!!?」

私はなんとかうつ伏せの体勢になって、声の主を見た。

「なんだ。まだ下っ端の天使か。あんなのに捕まるんだ。上位の者ではない、か。」

目の前にいたのは、吸い込まれそうな紅い目に、長い漆黒の黒髪を風になびかせた黒ずくめの男だった。
そして背中には黒い羽が小さいけれど4枚あった。こいつは、悪魔。
でも…冷たい目はしていたけど…キライな目じゃなかった。

「お前、ここで何をしている?ここは闇の楽園へと繋がってる空間だ。光の園の者が近づくのは禁忌のハズだが?」

あ…そういえば、出かける時に言われたような気がした。すっかり忘れてた。
しかもエルフさん達にも言われてたような気がする…しまった…。

「その顔は…、知らなかったわけではなさそうだな。お勉強頑張りましょう、か…。」

「…は??」

何、その例え??バカにしてる?あからさまに私の事バカにしてるよね?こいつ??

「し、失礼なこと言わないでよ!こう見えても成績はいつも上位3に入ってるんだから!」

「…その格好でか?」

あ……自信満々で言ったのはいいけど、まだロープが絡まってるままだった…。

「いや、だから、これは…!!!」

「…く…くくく…」

??なんか、もしかして、笑われてる??しかも肩震わせて。

「お前、おもしろいな。天使のくせに俺に普通に話しかけてくるし、しかも、そんな格好で自信満々だし…ふふ…あははは…」

なんてかわいい顔で笑うんだろう。笑うと小さい鬼歯が見える。
今思えば、私はこの時にこの人に恋に落ちたのかもしれない。

「今、ロープ外してやるよ。」

まだ少し笑いながら私の羽や体に絡まったロープをナイフで外してくれた。

「あ、ありがとうございます。」

私はドキドキしながら。この鼓動は聞こえてないよね。
体を少し横に向けてお礼を言った。さっきよりも近くに彼はいた。
キレイな紅い目。真っ黒な髪。ホントにキレイだった。

「…なんて顔してるんだ?襲ってほしいのか?」

「…っ!!!!!」

押し倒された。ビックリした。

「ちょ、ちょっと待った!!!」

両手で彼の体を押し返した。目が回りそうだった。

「くく…冗談だよ。お前、かわいいな。」

「うぅ…」

真っ赤な顔のおでこを人差し指でつつかれた。
私はつつかれたところをさすりながら目の前のこの人と一緒に笑った。

この人の笑った顔が好き。わらうと「えくぼ」が出来るの。
光の国では禁忌とされている「紅い」色をした瞳。この瞳で見られると困る。見透かされてそうで。
私と同じところにホクロがあるの。同じところにホクロがある人とは「縁」があるんだって。
会えないときはそのホクロを触るだけで癒された。

いつの間に、こんなに好きになっていたんだろう。





「……さま…めさま…姫さま。」

私は夢を見ていたようだった。昔の、遠い昔の。

「ごめん、ちょっとうたた寝してたみたい。」

あれは、どのぐらい前の思い出だろう。今でもはっきりと覚えてる。
あなたの手の冷たさ。胸の広さ。その鼓動。
一緒に笑っていられる時間がずっと続くと思っていた。

けれど、もう叶わない夢になってしまった。
私は「光の園」のリーダー。第25代目ホープネスト 。名前はもうない。
あなたは「闇の楽園」のリーダー。第26代目ダークレスト。


恋なんて、言ってられない地位にお互いなってしまった。
それでも。ただ、あなたに興味がある。
今、何をしているのだろうか、と。


いつか、また、一緒に笑え会えるときがくるといい。
私達の時代ではダメでも、後に残った同じ境遇になった人の時代では、きっと。
それが叶えばいい。だから私はその犠牲になってもかまわない。


「次に会ったときは、敵。でも、あなたとなら死すら怖くない」

07.09.17

----------あとがき----------

ありきたりですが、種族の違いのある2人の恋愛、です。

この2人と、看板息子「ルク」看板娘「シルク」は密かに繋がっています。
先輩と後輩、という状況でしょうか。。





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2009.11.29 *Sun*

*短編03 「ケンカは日常的に」*

この感覚は…何?


*短編03 「ケンカは日常的に」*

あたしにはどうしても苦手な奴がいる。
親や先生じゃない。

あたしは裏のお仕事をしているメンバーの「4」というグループの1人。
まだ入ってそんなに日は経ってない。
そもそも入る気なかったし。めんどくさそうだったし。
入ったのだってひっかけられたみたいな感じで。

その「4」の中にあたしの苦手な奴がいる。


「ねぇねぇ、見て見て!神崎くんが外でバスケしてるよ!」
「やっぱ、かっこいいよね~!!」
「彼女つくらないなんてもったいないよね~」

クラスの女の子が騒いでるのは「神崎葵(かんざき あおい)」。
この学校では毎年、成績、運動能力、美貌、性格で人気投票が行われ「四天王」と呼ばれる4人の代表が選ばれる。
1年生だけの年や、人気が集中して4人いなかった年もあったらしい。

その四天王にこの「神崎葵」は入っていた。

「ちょっと、亜矢乃(あやの)!聞いてんの??」
「ん。聞いてるよ。そんなに言うなら声かければいいのに。」

あたしはお昼ご飯の後のお楽しみ、お菓子を食べながら葵をみていた。

「亜矢乃はいいよね~幼馴染だもんね~」
「うらやましい~」

家が近所で幼馴染。みんなはうらやましいと言うけれど…。
あたしにすると、苦痛でしかたがない。
みんなあいつの本当の性格知らないからそんな事が言えるんだろうな~。。。

学校ではクールで無口って言われてるけど、実際はキツくて口が悪いだけ。

「みんなは知らないんだよ。あいつの最悪な性格。あいつはさぁ~…」

「あ、ねぇ。亜矢乃。あれって亜矢乃の事呼んでるじゃない?」

これだ。いっつも私がこいつの事を言ってやろうと思うと邪魔が入る。
地獄耳にもほどがある。
あいつが顔の近くで円を描くと、それはあたしの事を表していた。
あたしがバック転得意なのと、頭が悪いことをかけているらしい。
ホントにむかつく。

「もう…っ!!」

あたしは机を思い切り叩いて席を立った。
前に呼ばれたのを無視したら後でもの凄いイヤミを言われた。
口では絶対に敵わない。だからそれ以来、素直に従ってる。イヤだけど。

あたしは窓から外へ出た。ここは1階だから大丈夫。
前に3階から飛び降りた時はさすがに足痛めたけど。

「あ、見ろよ。金月だぜ。」
「かわいいよな~神崎と密かに付き合ってるってウワサ、ホントかな?」


「んなわけない!!」これはあたしの心の声。


もうバスケは終わったのか。他のバスケのメンバーと一緒に話をしていた。
あたしはいかにも不機嫌な顔に笑顔を組み合わせて話しかけた。

「何?」

「別に。呼んだだけ。」

「………は??(ブチッ)」

さすがに、ムカっときた。人を呼び出しておいて。呼んだだけ??
あたしのかわいい顔(普通は自分で言わない)の眉間にシワもよるって。

「わざわざ呼んでおいて、呼んだだけ?…ケンカ売ってんの?」

「お前にケンカ売ったところで、結果は見えてるし。そんなに俺はヒマじゃないからな。」

たしかに。たしかにこいつとケンカしたところで力では負けるし、駆け引きも負ける。
でも、負けるとわかってても我慢出来ない事もある。

「ムカつく…っ!!!」

右手を振り上げた。こいつのこのエラそうな顔を殴ってやりたかった。

「っ…!!」

葵の頬を殴る寸前で止められてしまった。

「お前、考えてる事バレバレ。」

あたしは右手を掴まれたまま葵の顔の近くに引き寄せられた。

「な…っ!!」

顔が触れるか触れないかぐらいの距離。

「…俺の事、怖い?」

ささやくように言ってきた。気が付くと、掴まれた手が少し震えているのがわかった。

「こ、怖くなんかない…っ!!」

掴まれた手を振りほどいて言った。怖くなんか、ない。こんな奴。
もう顔を見てるのイヤだった。
あたしは自分の教室に走って帰った。


「葵。ほんとに不器用だな。」
「…わかってる。今はこれでいい。」


「あ、亜矢乃ーー!!!」

教室に戻るとみんなが私の事を呼んでいた。

「さっき、いい感じだったねー!」
「え、もしかして、もしかして!!」
「「キスとかしちゃったのーーー!!???」」

湧き上がる黄色い声。
関係のないクラスの人達まで集まって…。
これがあいつ、葵の人気というか、注目を浴びるという事??

「ない!そんなわけない!!そんな事してない!!!!!」

そんなロマンチックな光景に見えたのだろうか。見えたんだろうな。
実際は恐怖心…威圧感なだけだった。


だけど…。

なんだろう。この感覚は。キライなのに。ムカつくのに。威圧感感じるのに。
気になってる、のかな。あんな奴が?

窓の外を見ると。葵がこっちを見ていた。視線があった。
あたしは何も出来なかった。ただ見てるだけ。
葵は右手を振っていた。


この感覚は…何?


08.4.2

----------あとがき----------

この2人、正確には4人がメインのお話は実は昔小説にしてました。
でもどこかのいってしまったので、わかりませんが(え)
恥ずかしくて読めないと思います(笑)

裏のお仕事…「ひっさ_つ_し_ご_と_にん」みたいなお仕事です。

*「りょう」から「亜矢乃」に名前変更しました。




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*好 き:ファンタジー、冒険が好きです。
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02. こんな日は思い出す
03. ケンカは日常的に
04.次に会ったときは、敵。
でも、あなたとなら死すら怖くない。

05.この祈り 天に届くか
06.お前と俺と、二人だけの秘密



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ヒノエくん090214


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-遥かなる時空の中でシリーズ-
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詩紋くん 拍手お礼絵

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望美さん 望美さんとハイビスカス

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07 暑中見舞い ヒノエくん 背景なし 07 暑中見舞い ヒノエくん お題絵「薄氷」 ヒノエくん お題絵「薄氷」 ヒノエくん 背景なし 07 七夕絵 ヒノエくん 07 年賀状 ヒノエくん 07 年賀状 ミニキャラ ヒノエくん

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お題絵「短夜」 弁慶さん 07 誕生日お祝い 弁慶さん お題絵「雨」 弁慶さん 07 年賀状 ミニキャラ 弁慶さん

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遠夜 背景なし 遠夜

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火原先輩

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オリジ絵


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光と闇の統括者
*光の統括者(ホープネスト)
第25代目 ホープネスト

*闇の統括者(ダークレスト)
第26代目 ダークレスト 第26代目 ダークレスト 線画

その者に従う者達
「朝」の守護神さま 「天気(晴れ)」の守護神さま 「風」の守護神様

光と闇に干渉しないしない者達
「太陽」の守護神様 「星」の守護神様 時「過去」の守護神様 時「未来」の守護神様 「夢」の守護神様 四季 「春」の守護神様

Guards God護衛神さま
炎の守護神様 「夢」の守護神様 護衛

看板娘と自慢の息子
ルク=メルカル
ルク01 水鏡に見るもの ルク カーテンから
シルク=イラヴァーティ
シルク01 シルク02 シルク02-2

ルク&シルク
シルク&ルク01

人という種族
09年 年賀状 個人的 09年 年賀状 妹バージョン ミサンガ エリカ=クローバー 亜矢乃 ネタ募集中 コハク アシーラ=キャラヴィ







今までの日記絵 総まとめ

2009年総まとめ
01


2008年総まとめ
01 02


お題絵 総まとめ
「あ」~現在「て」まで



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